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〜弁慶の部屋〜(ヒノエと弁慶の会話)

「ふふ、まあどちらにせよ僕と望美さんは想い合ってるようですから、邪魔をしないで下さいね?」
笑顔に隠された密やかな牽制に、負けじと唇の端を吊り上げ笑ってみせる。
「冗談じゃねぇ。アンタがもたもたしてる間に掻っ攫うに決まってんじゃん」
〜中庭〜(眠る神子の瞼に口付け)

頬にかかる髪をそっと掬い上げ、横に払ってやった。
その際指先に触れてしまった肌は柔らかく、もっと触れたいと思ってしまう程。
「なァ……これくらいは、許してくれよ」
返事の返って来るはずのない懇願は風にさらわれ掻き消えて行く。
そうして、風の悪戯なんだと言えてしまう程に軽く、眠り姫の目蓋に唇を寄せ、離した。
「…早く目を覚ましてくれよ、姫君」
250HITで送りつけてしまった駄文にこんな素敵なイラストを頂いてしまいました…!(ハァハァ
ああんもう綾菜さん大好きです…!(告った)
イラストを下さった綾菜さんのサイトには此方からどうぞ!
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